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cluck の家

cluck(コッコ)は雌鶏の鳴き声。米俗で「まぬけ」という意味もあるようです。そんなコッコ(私)と子供達のお家です。

「海」

今週のお題特別編「はてなブログフォトコンテスト2015夏」

8月上旬の伊豆。

夕方、穏やかな海の上を口を開けた竜の様な雲が飛んでいました。

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海は静かで優しい顔をしていても、決して誰に対しても安全な場所と言う訳ではない。

 

写真の日の午前中、家族で伊豆の小さな海水浴場へ行きました。

そこの海岸は、大きめのごろた石と小さな砂浜で出来た入江で、海には遊泳場を示すブイがあり、ライフセーバーも居ました。

近くにダイビングショップがありダイバーが砂浜からエントリーするためか、海に向かって右端のブイは、海から陸に向かってほぼ直角に曲がり、途中で終わってました。

海は穏やか。昼前には日除けテントも増え、人も増えてきました。

ブイの外、入江の右端には小さな洞窟がありました。

思わず行ってみたい衝動に駆られる。

実際、海水浴客が何人も洞窟に行ってました。

そんな時、海岸に「ライフセーバーから見えないため、洞窟には行かないでください。」と放送が流れた。

最近、自身の体力に自信がなく、泳ぎが達者と言えない小学生を連れた私は断念し、昼飯を食べに行く事にした。

 

海の家で注文したラーメンを待っていると、外がざわついた。

「只今、海で事故が起きました。速やかに海から上がってください。」と放送が流れた。

海の家のオジサンのところに、駐車場の管理をしているらしい地元のオジサンが来て言った。

「洞窟の方で誰か溺れたぞ!!」

海を見ると、ライフセーバーが乗るレスキューボードにレスキューチューブを脇の下に巻いた男性が牽引されていた。

「早く見つかって良かったね。」「時間が勝負だからね。」とオジサン達が話していた。

AEDを貸してください。」海の家にライフセーバーが来て言った。

AEDは、もう持って行ったぞ。」また別のオジサンが言った。

「救急車を呼んだか?。」

「もう連絡しました。」

駐車場管理らしいオジサンが外に出て、救急車が通りやすいように周りの人に声をかけ、通路を空ける。

私はダイブマスターのライセンスを持っている。とりあえず人が海からあげられた場所へ行ってみた。

男性が道路に寝かされていた。どうやら心肺停止で、AEDと心臓マッサージによる蘇生措置が試みられていた。

男性の周りには、ライフセーバーが3人と近くのダイビングショップから人も来ていた。人手は大丈夫。

邪魔にならないようにその場を退散し、海の家へ戻った。

間もなく救急車が来た。

しばらくして、「ドクターヘリを呼んだから、そこまで救急車で連れて行くって。」誰かが言った。

「よかった。」

「ドクターヘリを呼ぶくらいだから大丈夫だろう」オジサン達が話している。

オジサン達の話しによると、見込みがあるから・・らしい。

救急車が海水浴場から出て行った。

海には誰も入ってない。事故の直後から「海に入らないでください。」と放送されていた。

 

長い昼飯を終えて海岸に戻ると、多くの人がテントの片付けをしていた。

私たち家族のテント近く、大きなテントでも片付け作業をしていた。2~3家族で海に来ていたらしい。

そのテントの片隅で2人の子供が泣きじゃくっている。我が家の子供たちと同じくらいの歳だ。

お父さんが先ほど処置を受け、お母さんは付き添いとして救急車に同乗したらしい。

その家族と一緒に来ていた大人が子供たちをなぐさめていた。

その子供たちが早く安心し、笑顔になれる事を願いながら、 私たち家族もその海をあとにした。